30年以上に渡るワイヤー放電への取り組みにより、ESPRITはワイヤーEDM用CAMのマーケットリーダーとして広く認識されています。数十年にわたるコラボレーションにより、各ワイヤー放電工作機械メーカー、または機械毎に最適化された革新的ソリューションを提供しています。
- 各ワイヤー放電工作機械メーカー、または機械毎に最適化されたソリューション
- 各工作機械に対し最適化された切削条件を適用するエキスパートシステム
- Gコードを生成するためのメーカー認証済みポストプロセッサ
工作機械全般
幅広い加工用途に対応するESPRITは、工具やプレス金型用のダイやパンチ、樹脂金型用のキャビティーやインサート、医療部品、機械部品など、あらゆるワイヤー放電のプログラムの作成に適しています。対応している加工サイクルは、荒加工、タブ切り落とし、スラグ除去、仕上げ加工など、全般的なワイヤー放電加工をサポート提供しています。
- 全般的なワイヤー放電加工をサポート
輪郭加工
輪郭加工は最も頻繁に使用される加工方法です。 ストレート加工、テーパ加工、および荒加工と仕上げ加工機能を提供します。高度なテーパ円弧プログラム作成機能を実装しており、複雑なテーパとコーナー形状(円錐、円筒、複合カーブ)処理を用いて目的の形状を自動的に加工します。上下異形状加工では、UV(上側)、XY(下側)の2つ同期した輪郭線を使用して制御され、工程処理によって正確な形状を生成します。
- 2軸、荒加工と仕上げ加工、テーパ加工
- 高度な円錐プログラミング
- 4軸同期プロファイル:XYとUV
コアレス加工
形状が小さく複雑に入り組んだ箇所を加工する場合、コアレス加工機能を使用して、スラグを作成することなくキャビティ内の材料を除去することができます。2軸および4軸ワイヤー放電加工では、様々な形状を効率的に除去するために、数種類の加工パターンを備えたコアレス加工機能が利用可能です。ESPRITはスラグを認識して自動的に加工するため、ワイヤーの破損を防ぎ、加工時間を最小限に抑えます。
- スラグを形成しない2軸および4軸コアレス加工
- 様々な形状を効率的に除去するパターン
機械に最適化されたプログラミング
ESPRITは工作機械毎に最適化されたCAMシステムとして、各ワイヤー放電機に合わせたソリューションを提供します。ESPRITを使用すると、プログラム作成時間からセットアップ時間、サイクル時間、オペレータ監視時間を削減でき、設計から部品完成までスムーズに実行できます。
- 機械に最適化された編集不要のGコード
高度なワイヤー放電機能
ESPRITにより提供するコアレス加工と輪郭加工は、加工時間を最小限に抑え、ワイヤーの破損を防ぎ、高品質な製品を製造するためのワイヤーカットパスを生成します。パンチ、ダイ、金型インサート、ランド処理、テーパ加工、スラグ処理などを制御するためにアプリケーション固有の機能が含まれます。その他の高度な機能として、内側と外側の鋭角コーナーに対する逃げ動作などの特殊な動作の追加、コーナーの自動ラウンド処理などがあります。複数工程の加工を実行する場合、ESPRITはサイクル時間を最適化するために、各ツールパスでの加工開始時にワイヤーを開始点に戻すのではなく、工程毎に加工方向を反転することができます。
- 加工時間を最小限に抑え、ワイヤーの破損を防止
- パンチ、ダイ、金型インサート、ランド処理、テーパ加工、スラグ処理などを制御するアプリケーション固有の機能
ロータリーワイヤー放電加工
回転軸をワイヤー放電機に追加すると、一回の段取りで複数面への加工できます。回転軸を持つ機械は、直線運動と回転運動を同じ段取りで組み合わせることができるので、加工できる形状の多様性が増します。ESPRITは、回転機能を持つ全てのワイヤー放電機への対応として回転位置決め動作や回転加工、同時5軸加工をサポートしています。
ESPRITでは、次の3種類の回転機能を利用することができます。
- 回転割り出しワイヤー放電加工(加工開始前にワークを所定の位置に回転)
- ロータリーワイヤー放電加工(ワークを回転させながら加工)
- 回転輪郭加工(ワークを旋盤のように回転させながら加工)
無人加工
ESPRITでは、オペレータの監視時間を最小限に抑えることができるCNCプログラムにより、ワイヤー放電機を長時間の無人稼働させることができます。これを実現するために、ESPRITは操作を荒加工や仕上げ加工、切り落としに分類します。次に、ESPRIT上に配置された複数の加工領域やワークピースによって、これら操作を最適化された加工順序に変更できます。スラグ除去やコアレス加工、スラグレス加工、大型ワークピース用に追加する必要のあるタブ処理の機能などは、オペレータの介入の必要性をさらに減らすことができます。最適な順序での加工とスラグ管理、ワイヤーの自動切断・結線の組み合わせにより、少ない監視にて機械を長時間稼働させることができます。
- 荒加工、仕上げ加工、切り落としを複数の加工領域やワークピースに最適化
- スラグ除去やコアレス加工、スラグレス加工
- 大型ワークピース用のタブの追加
Model-Driven EDM
プログラミングプロセスを大幅に簡略化するために、3Dモデルを利用したツールパス作成では、モデルの形状から加工情報が自動的に抽出され、加工領域が作成されます。この情報には、最初のワイヤー結線の位置や輪郭加工での開始点、切断方向、テーパ角度、任意の固定領域の高さ、コーナー形状、任意形状による上下異形状が含まれます。作成された結果の加工形状には、輪郭加工とコアレス加工のサイクルを駆動するのに必要なすべての形状情報が含まれ、2軸で加工できる部品と上下異形状で加工できる部品が自動的に分類されます。
- CADモデルからワイヤー加工パスを直接抽出
- 2軸加工部品と4軸加工部品を自動的に分類
SolidWireサイクル
高度なテーパ円弧処理を備えた2軸輪郭加工
- テーパーウォールとストレートウォールに別々の荒加工と仕上げ加工設定をサポート。ESPRITは切削する間、必要なすべてのワイヤー切断および結線の指示を自動的に処理
2軸コアレス加工
- キャビティのサイズまたは形状が原因でスラグを効率的に処理できない場合、この加工サイクルでは、スラグを作成しなくてもキャビティ内のすべての素材を除去可能
上下異形状加工
-
荒加工、タブ管理、任意形状のスキム加工の任意の時点で同期した個別の上側(UV)および下側(XY)輪郭を除去条件に使用
上下異形状コアレス加工
- 2軸ツールパスを使用して、スラグとして除去できる最大領域を加工し、続いて上下異形状コアレス加工により、スラグとして除去できない残りの材質を除去。または、スラグを作成せずにキャビティ全体を完全に上下異形状コアレス加工
回転軸付きワイヤー放電加工機
- 回転割り出しワイヤー放電加工: 固定角度の回転軸による輪郭加工またはポケット加工
- ロータリーワイヤー放電加工:ワイヤー放電中にワークピースを連続回転させる輪郭加工
- スピンワイヤー加工:旋盤加工と同様に、工具の代わりにワイヤーを回転するワークピースに沿って送ることにより素材を除去し、軸方向に対称の形状を作成
- 割り出し加工:ワークピース周囲の割り出し角度を使用した荒加工と、その後の残り代を除去する輪郭加工サイクル。材質は簡単にリカバリーとリサイクルが可能な大きさで除去
- 回転輪郭加工:2軸輪郭加工中に回転軸を使用してワークピースを回転させる仕上げ加工
放電穴加工
-
電極を使って直径の短い穴を精密に開ける穴加工
マニュアル加工
- 手動で選択した図形に沿った早送り移動や送り移動によりワイヤーEDMオペレーションを作成
オプション専用モジュール
- ギア ジェネレータ
- カム ジェネレータ