ESPRITは、複雑な曲面形状部品の荒加工、中仕上げ、仕上げ、およびリマシニングのための強力な3軸加工サイクルを提供します。ESPRIT SolidMill FreeForm™は、金型、金型部品、治具加工、部品加工、およびモデル試作等の様々な分野で多くのお客様に使用されています。ESPRITの各3軸加工サイクルは、サーフェス、ソリッド、STLを含む3Dモデルの加工に対応しています。ESPRITのモードレスプログラミング™を使用すると、FreeFormサイクルは、マシニング、旋盤、複合旋盤、およびスイス式自動旋盤を含むあらゆる機械構成で使用できます。これらの3軸サイクルをESPRIT加工サイクルと組み合わせて、パーツ全体に対して1つの完全なパートプログラムを作成する事が可能です。
- 複雑な曲面形状部品のための強力な3軸加工サイクル。金型、金型部品、治具加工、部品加工、およびモデル試作等の様々な分野で多くのお客様が使用
高能率荒加工
ESPRITの荒加工サイクルは、可能な限りの材料除去率でワークを荒取り加工するため、サイクルタイムが最短になります。ProfitMillingは、最適な結果を達成するために一定の工具エンゲージメント角度、切削負荷荷重、工具負荷、および機械の加速性能を維持することによってこれを行います。
中仕上げ加工
荒加工の後、ESPRITは多様なパート形状に対してすべてが正確に要求される残り代を持つために必要な様々な中仕上げサイクルを持っています。その結果、仕上げ加工では一定量の残り代となり、工具寿命と仕上げ面は最適となります。
仕上げ加工
優れたサーフェス仕上げのアイデアを実現できる様々なESPRIT仕上げ加工から選択することにより、形状に応じた最適な加工手法が見つかります。ワークを加工するために9つの異なる仕上げサイクルパート全体を仕上げるために1つのサイクルを使用する事も可能ですし、加工部位に境界を定め、そこに最も適した切削スタイルを使用して別々に定義する事も可能です。
削り残し加工
大径の工具で加工できない部分のリマシニング加工がパート品質を最適化し、サイクルタイムを最小化します。ESPRITのリマシニングサイクルは大径の工具の残り部分を認識し、小径の工具で仕上げるための領域を自動的に計算しツールパスを作成します。コーナーに対して垂直、水平の方向、もしくはペンシル加工を使用して、工具の破損を防ぎつつ狭い領域にツールパスを作成します。
ストック認識プログラミング
ESPRITのFreeFormミーリングサイクルは、ストック、切削工具、工具ホルダ、ワークセットアップ、工作機械のリアルタイムの状態に基づいてリアルタイムに最適化され、位置決め回数を最小限に抑え、エアカットを削減し、干渉のない加工を実現します。これにより、工作機械上で安全に実行できる短いサイクルタイムのプログラムが作成可能になります。
- リアルタイムなストックに最適化された荒削りと削り残し加工
- 加工結果を即座に表示
- 深いポケットに対するオートチルティング3+2軸加工
- 最大のパフォーマンスを実現するマルチスレッド、GPU、バックグラウンド計算
高速マシニング
高速加工(HSM)機能は、サイクルタイムの短縮と工具寿命の延長のために、ESPRITのすべてのFreeForm加工サイクルに組み込まれています。ESPRITの米国特許取得済みProfitMilling®は、機械加工プロセス全体を通して一定の負荷を維持することにより、短時間でより多くの材料を除去することを可能にします。FreeFormサイクルは、3D HSMで非常に重要なスムーズで連続的なツールパスを作成することによって、たとえ硬度の高い材料であっても最小限の時間で材料を除去します。
ESPRITの高能率加工サイクルは、3+2軸の位置決めを使用してワークピースの方向を変更した後でも使用することができます。これにより、より短くより剛性の高い工具を使用することが可能になり、これはサイクルタイムの短縮と表面粗さの改善に大きな影響を与えます。さらに、3D FreeFormサイクルは、機械の移動限界を超えた際に発生する可能性があるオーバートラベルを克服するためにロータリー軸を用いたロータリー加工をサポートします。
- 高速加工によりサイクルタイムの短縮と工具寿命の延長が可能
- ProfitMilling®は、スムーズで連続的な移動により、短時間でより多くの材料を除去
- 3+2軸の位置決めによりサイクルタイムを短縮し、表面仕上げを改善
- 3D FreeFormサイクルはロータリー加工のサポートによりオーバートラベルを克服
シミュレーションと検証
実機での加工が実施される前に、その機械で何が起きるのかを正確に確認できます。ストック、治具、クランプなど、機械加工環境全体をソリッドモデルのグラフィックで表示します。機械の全てのキネマティックアクションがリアルタイムで表示され、機械加工プロセス全体を正確に検証できます。ESPRITの分析オプションを使用して、元となる「CADモデル」部品を「シミュレーション後」のワークピースと比較して、プログラムの精度を確認できます。
- 分析機能はツールパスの詳細を可視化
- 比較機能はストックの残り状態をカラーマップで表示
- シミュレーションは機械加工プロセス全体のアニメーションで表示
- 干渉の可能性、軸のオーバートラベル、送り速度設定エラーを発見
- 必要最小限の工具長計算により工具最適化
FreeForm 3軸サイクル
- 3D輪郭加工:1つ以上の3Dプロファイルに沿ってワークを切削
- 曲線間仕上げ加工:2曲線間を補間したモーフィング、平行、直交パスを生成
- 同心仕上げ加工:モデル境界線や曲線をベースにしたオフセットツールパス
- コーナー再加工:大径工具では切削できなかった狭いコーナー部分に対するツールパス
- 床仕上げ加工:パート全体のフラット部を処理し等高線仕上げ加工と組み合わせて使用する平坦部ツールパス
- グローバル仕上げ加工:急傾斜エリアの等高線仕上げと低傾斜エリアの同心仕上げを組み合わせたコンビネーションツールパス
- 走査線仕上げ:垂直、傾斜、または水平領域に対しての平行ツールパス
- 面沿い仕上げ:パート上の選択した面のパラメトリックフローラインをたどる面沿いツールパス
- ペンシル加工:モデル上のインコーナーに対してのペンシルツールパス
- 放射状仕上げ加工:中心点から外側に向かって放射状に広がるツールパス
- スパイラル仕上げ加工:荒加工または仕上げ用の連続的な螺旋形状となるスパイラルパターン
- 等高線仕上げ加工:モデル全体、または任意の領域に作成されるZレベルでスライスしたツールパス
- 等高線荒加工:工具に対する負荷を一定にした滑らかで高速なツールパス